平成29年度の見学会は、11月13日(月)に総勢47名の皆さんに参加いただき「阪神電鉄住吉・芦屋間連続立体交差事業」と「阪神高速震災資料保管庫」を、視察先のご厚意とご協力により見学しました。
阪神電鉄住吉・芦屋間連続立体交差事業は、下り線の高架事業は完了しており、現在は上り線の事業中となっています。今回は、阪神電鉄様のご厚意により「深江駅」周辺において、線路が敷設される前の橋桁上から見学させていただきました。
阪神高速震災資料保管庫は、阪神・淡路大震災で被災した高速道路構造物を後世に残し伝えていくために保管・展示している施設です。震災で大きく損壊した阪神高速道路が2年も経たない間で復旧を果たしたことも驚かされますが、その復旧工事の最中、被災した構造物を処分せずに、後世に伝えていくために保管していた技術者の先見には感嘆する限りです。見学会では、その当時、阪神高速道路公団の最前線で復旧事業を担当されていた方にご案内をいただきながら、被災した構造物を目の当たりにすると、20年経った今でも震災の恐ろしさ、また被災後の技術者がなすべき責務について深く考えさせられました。
見学会後は、懇親会を催し、見学会に参加できなかった会員の方々も合流して、意見交換や親交を深めました。
これからも魅力ある見学会の開催を続けていきますので、より多くの支部会員の方々にご参加いただきますようお願い申し上げます。
(兵庫支部幹事長 小崎 隆志(C95))
【阪神電鉄住吉・芦屋間連続立体交差事業】
【阪神高速震災資料保管庫】
【懇親会(元町「鹿鳴荘」)】